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ヘバーデン結節 動注治療

[2023.12.29]

私自身、オクノクリニックとライセンス契約を結んだ上、町田で初の慢性疼痛に対する動注治療を今年始めることができました。ヘバーデン結節で悩まれている方は多いようです。なかなか治療法がなく、なかには「10年痛みに耐えなさい、指の関節が変形し尽くせば痛みがなくなります」と言われた方もいるようです。基本的には治療法がないとされてきた病気です。

まだ数は少ないですが、私が動注治療(動脈注射)を最近させていただいたヘバーデン結節の患者様における経過です。

①60代女性 動注治療後、1ヶ月ほどで痛みのスコアは10→7点に減じた。あまりスコアが下がっていないようでも、「日常生活において気にならなくなった」「以前、小銭を掴んだ時に隙間からこぼれていたのが、しっかりと掴めるようになりこぼれなくなった」→初回動注治療後の約3ヶ月後にもう一息よくしていきたいとご希望あり、2回目の動注治療施行(R6年1月)

②50代女性 動注治療後数日で、一番痛かった指の圧痛が消えた。まだ痛い指が数カ所あり、今後経過を追う中で2回目の動注治療を検討。→その後、他の指も順次痛みが消えた。初回動注治療後の約1ヶ月(R6年1月)時点で、「一番ひどい時の痛みを10点とすると今は2~3点。文字を書きやすくなった。物を握りやすくなった。痛いときは水に手をつけると冷たくて仕方なかったが、今は平気になった」と喜ぶ。

③40代女性 小指第一関節腫脹、水疱形成、圧痛に長年悩まされてきた。ペンで文字を書く際に擦れて痛かった。動注治療後数日で、圧痛が消失。文字を書いていても痛くない。

奥野先生の臨床研究で明らかにされてきていますが、ヘバーデン結節における動注治療の効果は3~4週間後に出てくることが多いようです。が、私個人の実感として治療後数日からでも圧痛が軽減したり、急性効果もあるのではないかと考えています。ヘバーデン結節における動注治療の奏功率は2回施行にて9割の方に何らかの変化を認めるようです(その陰で1割の方は症状が強固で効果ないようです)。

※既に起きた変形を治す治療ではないのですが、痛みや炎症を許し続ければ変形はどんどん進行します。痛みや炎症を止めることで、変形の過程を止める・遅くさせる治療と考えてください。

奥野先生が提唱される慢性炎症血管(モヤモヤ血管)は長年居着かせてしまうと、消すのに難渋するようです。安全で良い治療ですので、来年も是非多くの患者様に受けていただけたらと思います。

昨日、ジェイクリニックで私の今年の仕事納めとなりました。多くの患者様に私の診療・治療を受けて下さり感謝申し上げます。安全に、無事一年を過ごせたと思います。来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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