メニュー

グルー治療後の「しこり」

[2022.06.08]

昨日は大和成和病院外来で、グルー治療後の患者様(術後3日目)とお会いしました。穿刺部に問題なく、痛みもなく経過良好でしたが、グルー(接着剤)を投与した部位の大腿中央部に、そら豆大の「しこり」を触れるとのことでした。その「しこり」は痛みや発赤はありませんでしたので悪い合併症ではないのですが。エコー検査で確認してみますと、元々膨れていた静脈瘤の中にグルーがしっかりと充満して固まったことにより、「しこり」と触れていたのでした。計測してみますと、最大径19.5㎜でした。正常の静脈径は2~3㎜ですので、10倍近く(部分的に)膨れていた場所です。この「しこり」は時間はかかりますが、吸収されます。気にして、いじりすぎると炎症が誘発されますので、あまり触らないようにお願いしました。

以前、ラジオ波焼灼術でも同じような経験をしました。元々の静脈が太ければ太いほど、焼き潰した静脈の残骸も太いですので「しこり」として感じてしまうのです。その患者様には「どうしても気になるようであれば、いつか摘出術しましょう」とお伝えしましたが、かれこれ1年近く経ちますが結局再手術には至りませんでした。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME