グルー治療と花粉症
今年は花粉症が例年以上に猛威を振るっております。
グルー治療と花粉症は関係なさそうですが、意外なところで繋がります。
グルー治療の合併症として、アレルギー反応があります。グルー(医療用瞬間接着剤)を投与した静脈に沿って皮膚が赤く腫れたり、熱を持つことがあります。軽いものも含めると、当院でも治療された方の約10%ほどの方が発症されました。
アレルギー反応が起きた場合、抗アレルギー薬を用いて治療します。その抗アレルギー薬が花粉症にも用いられる薬なのです。内服後眠くなることがあるので眠前に飲んでいただくようにしています。皆様、3~5日ほど飲んでいただき、赤く腫れた部位を軽く冷やすことで大概良くなられます。
グルー治療を選んでいただく前に必ずお聞きすることが、「強いアレルギー体質はありませんか?過去にアレルギーですごく困ったことはありませんか?」ですが、「花粉症くらいです」という方はグルー治療可能と私は考えております。
そして、この時期は花粉症で抗アレルギー薬を内服されている方も多く、グルー治療を受けていただくにあたっては合併症予防になりますので有利に働くと考えています。花粉症も乗り越えながら、下肢静脈瘤も治していただけたらと思います。