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循環器診療

下肢静脈瘤診療・足のむくみ・痛みの診療をしていますと、血圧や高コレステロール血症をそのままにされている患者様にお会いします。足や痛みのことを入口に受診されても、心臓のこと、骨盤うっ血症候群のことが見つかりお付き合いが続くことがあります。下の記事をお気軽に読んでみてください。気になることがありましたら、何でもご相談ください。

高血圧・動脈瘤

下肢静脈瘤の患者様には高血圧を抱えていらっしゃる方が多いように感じています。「足が重い」「足が痛い、疲れやすい」といった理由で歩く量(運動量)が減ることで血圧が上がりやすくなり、痛みそのものがストレスや不眠へ繋がり、血圧を高くしていることもあります。
下肢静脈瘤治療、フットケアをしながら、どうしても下がりにくい高血圧には降圧薬をお出しすることがありますが、痛みがとれて歩く量が増え、眠りやすくなり、塩分コントロールもうまくいき、冬から春へと気候がよくなり、と条件がうまく噛み合い降圧薬を中止できる方も経験してきました。ですので、「血圧の薬は一度始めたら一生飲まないといけない」と重たい十字架を背負わずに、是非血圧コントロールの第一歩を踏み出していただけたらと思います。
高血圧によって、気づかぬうちに身体の中で進行する病気として動脈瘤があります。腹部大動脈瘤のエコー検査を当院で可能ですし、同じ建物2階の脳神経外科ではCT検査もできます。過去に他院で動脈瘤を指摘されたことがある方、動脈瘤の治療を受けたことがある方、是非ご相談ください。

高コレステロール・動脈硬化

下肢静脈瘤の診療をしておりますと、足の冷え性やしびれの方も多く、足の動脈も一緒にチェックすることが多いのです。動脈拍動を観察していると、脈拍が早い頻脈や、不整脈が見つかり、心臓のことへ思いを巡らすことがあります。動脈内の壁に動脈硬化が見つかり、高コレステロールのことや禁煙のことに思いを巡らすことも多々あります。
悪玉コレステロール(LDL)は血液の流れに乗って血管内の壁を傷つけながら全身をめぐります。それゆえ、脳、心臓、腎臓、足などの全身血管の動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞、腎臓障害、下肢虚血などの原因となります。LDLが160を超える方には投薬をお勧めしております。自力で何とか正常値へ下げられるラインは140ほどと考えます。
投薬開始後も、採血でのLDLの数字だけで一喜一憂するのではなく、時々血管エコー検査で血管の健康を実際に見ながら、モチベーションを保ちながら治療を続けていただけたらと思います。
血圧の薬と同様、コレステロールの薬も、運動習慣や食事に気を付けながら、LDL数値が下がっていけば中止にできる方もいらっしゃいます。毎日の投薬から2日に一回の投薬へ減らす方もいらっしゃいます。
これは私個人の考えですが、痛みの原因となるモヤモヤ新生異常血管にとっても、高コレステロールや喫煙はよくないと思っております。モヤモヤ血管、ただでさえも悪い異常な血管の中を悪玉コレステロールやタバコの有害物質がさらに傷つけてまわり、炎症を起こすのです。想像してみてください、この状態でモヤモヤ血管は消えるでしょうか。
長引く痛み・炎症をコントロールするには、血圧・コレステロール・禁煙も大切と考えるには、ここに理由があります。
モヤモヤ血管をできにくくする、ビタミンDやフェリチン(貯蔵鉄)など栄養元素と痛みの関係も大切にしています。

心臓弁膜症・心不全

足のむくみは下肢静脈瘤治療や適切なフットケアでよくなる方が大半ですが、それでも症状が残る方には心臓エコー検査をお勧めしています。足のむくみは心臓弁膜症心不全が原因になっていることがあるからです。ごくたまに重症の方が見つかりますが、適切なタイミングで治療ができる施設に紹介させていただいております。軽度~中等度の心臓弁膜症であれば、日常生活の中での注意点をアドバイスしながら、半年から一年ごとに心臓エコー検査を続けている方もいらっしゃいます。

骨盤内うっ血症候群

下肢静脈瘤は足の静脈が逆流し、本来肺や心臓に戻る血液が下に向かい、うっ滞することで足のだるさや痛みが生じる病気です。実は足の静脈以外にも、同じような逆流が骨盤の奥深くの静脈、卵巣静脈にも起きるのです。この卵巣静脈の逆流により骨盤内に血液が溜まり、様々な症状を起こすものを骨盤内うっ血症候群といいます。
立位時(立ち仕事中)の下腹部に痛みやだるさが生じ、夕方にかけて増悪し、横になると楽になるという独特な症状が起こります。消化器科や産婦人科等で精査されるも、異常なしと診断され、原因不明の下腹部痛とされていることが多いようです。場合によっては「気のせい、心のもちよう」などと片付けられ、もどかしさ・不安を抱えている女性も多いようです。
近年、CT検査やエコー検査などで卵巣静脈の拡張をとらえてもらい、診断がつくようになりましたが、その治療はまだ広く知られておりません。
血液うっ滞を緩和するという観点から、下肢静脈瘤治療で使用されるのと同じ漢方薬(桂枝茯苓丸)が効く方を多く経験してきました。理学療法士による骨盤底筋群のトレーニング・強化も一助になるケースもあります。
骨盤内うっ血症候群は下肢静脈瘤と同様、カテーテル治療が保険診療で可能です。
X線透視室にて血管造影をしながら、卵巣静脈の逆流を確認しながら、金属コイルやグルーで詰めて塞栓し、逆流を止めます。日帰り治療が可能です。
骨盤内うっ血症候群と診断された方も、されていない方も、色々と調べて原因不明とされて諦められた下腹部痛がありましたら、ご相談いただけたらと思います。

治療費用(保険診療) 3割負担で10万円ほど


深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)

下肢のむくみ、腫れ、痛みの診療の中には、深部静脈血栓症(DVT)(エコノミークラス症候群)が隠れていることがあり、見逃さないように気を付けています。大きな血栓を見逃すことは、ほぼありませんが、血栓が肺にとんで「肺血栓塞栓症」を起こすと命に関わることもあります。

  1. 日常生活においてじっとしすぎてできてしまうDVT
  2. 整形外科疾患(骨折、捻挫、肉離れ等)における安静中にできてしまうDVT
  3. 女性疾患・婦人科疾患にて、ピル内服中の副作用としてのDVT
  4. 旅行中、特に海外旅行などロングフライト中にできてしまうDVT
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